お掃除・収納 | キッチン収納術

初めてでもできる!キッチン断捨離

毎日料理を作るキッチンがスッキリと片づいていれば、料理ももっと楽しく、ラクになります。
でも、現実は……!?

清潔で作業しやすく気持ちいいキッチンにするためのアドバイスをクラター・コンサルタントのやましたひでこさんに伺いました。

取材・文/上原千都世 撮影/岡本寿 イラスト/添田あき


なぜキッチンは片づかないの?

Interview クラター・コンサルタント やましたひでこさん

キッチンが片づかない原因について、

「食材・食器・道具、すべてが多すぎるのです」とキッパリ。

たくさんの缶詰やストック、いつ冷凍したかわからない霜がついた肉や魚、欠けているのに使えるからと取ってある食器、好みでないブランド物の引出物、コンビニの割り箸やプラスチックのスプーン……。

実は道具も多すぎるのですよね。いい道具があると料理が上手くなる気がする。でも結局、道具も使いこなせず、食材も把握できず、 “私はダメな主婦だわ” と自己肯定感を下げてしまっている方をたくさん見てきました。」

やましたさんの言葉に思わずドキッとした方も多いのでは。


そもそもキッチンは「食を通して家族の健康と安全、命を守っている大切な場所」です。

食べ物を扱う清潔で機能的な場所であるはずなのに、ものを溜めこむことで、

溜めこみ空間→不健康空間→閉塞空間、
そして窒息空間になっていることがあります。

本来、家は気持ちよく呼吸できる空間でなければならないのです。

断捨離は徹底した引き算思考。

ものを減らしてキッチンを気持ちよい呼吸のできる空間にしましょう


1.「清潔」でも現実は…「不潔」

命を扱う場所だから清潔は最優先。なのにものが多すぎて埃まみれ、掃除がしにくくあちこちが汚れ不潔空間に。命と健康も危険に?


2.「栄養」でも現実は…
    「古い、期限切れ食材」

家族の健康を保つため栄養のある食材を揃えたつもりが……何日も前の残り物、賞味期限切れの食材は栄養どころか体に毒になることも。


3.「機能的」でも現実は…「使いづらい」

調理道具や食器がすぐ取り出せるのが理想。でも現実は鍋もボウルも食器もぎゅうぎゅうでアレを出すのに手前をどかして……、などストレス満載。


断捨離初心者は冷蔵庫がおすすめ!

そうはいってもキッチン全部を片づけようとすると気が重い…そんな断捨離初心者は
冷蔵庫から始めるのがおすすめ。

理由は、賞味期限など明確な判断がしやすいから。

また、1日15分、引き出しひとつだけ

小さな達成感を重ねるのも初心者が挫折しないコツ。

やましたさん
「断捨離はものの取捨選択のトレーニング。山登りをしたことのない人が、いきなり富士山へは登れません。実は山どころかものの海におぼれている。しかもそのことに気がついてない場合がありますから(笑)ひとまずおぼれている状態から陸に上がって少しずつ練習を重ねていくと判断力もついてきます」


キッチン断捨離のコツ!

1.1日15分から

引き出しひとつ、スペースひとつ。15分でできる場所だけ。


2.自分軸>他人軸

「自分」が「いま」使いたいかを常に自分に問いかける


3.引き算の思考

減らして、減らして、厳選して残ったものを最大限活用する



過剰なものを手放して快適でゴキゲンな毎日

断捨離を進めて「本当に食べたいもの・大好きな食器・道具」が絞り込まれると、台所仕事はものすごくラクになります。

ものと私たちの関係は常に変化していくのが自然です。

だから関係の終わったものはどんどんキッチンから出て行ってもらいましょう。 



キッチン断捨離に本誌ライターが挑戦

ご主人と子ども2人、4人家族の40代ライター、自宅キッチン断捨離ドキュメント
取材・文/上原千都世 撮影/岡本寿


欠けてるけど使える、ブランド品だから……。

食器棚から全部出してみると食器の多さに愕然とします。

次に「使っていない」「実は好みじゃない」=“知らないおじさん”“お節介おばさん”の食器を分別。

捨てるのに20分以上悩んだ食器もあります。

“くださった方に申し訳ない…” など、食器ひとつで

自分が今までものや人とどう向き合ってきたかが見えてきます。

断捨離って奥深い! 

食器棚のほか、食品庫、冷蔵庫、水まわりで約4時間。

徐々に処分の見極めも速くなり、

「断捨離は判断力のトレーニング」という言葉が実感できました。

これまで「いかに多くの食器を収納するか」ばかり考えていましたが、食器を減らすと収納グッズも不要になり全部処分することに!

厳選したものだけに絞った棚は本当に美しく、食器も大切に扱うようになりました。

重ねる食器は1種類

ワンアクションで取り出せるから、子どもたちにお手伝いも頼みやすくなりました。

みなさまも心機一転のきっかけづくりとしても、是非キッチン断捨離に挑戦してみてくださいね。


やました ひでこ

クラター・コンサルタント。学生時代に出逢ったヨガ道場での行法哲学「断行・捨行・離行」を、誰もが実践できる「片づけ術・断捨離」に落とし込み、全国各地での講演・セミナー、様々なメディアを通してそのメソッドを伝えている