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【Vol.66】お弁当のおかず

私にとってお弁当とは、子ども時代の遠足や学生時代の早弁(!)の思い出から始まり、今の仕事に就いてからもずっとつながっている、とても大切な食事です。小学生の頃を思い返すと、遠足の日のお弁当は特に楽しみでした。母がよく作ってくれたのは、唐揚げ、卵焼き、きんぴら、それに鮭のおにぎり。我が家はおにぎりをアルミホイルで巻く派でしたね。道中、リュックの中をのぞき込んでくんくんと香りをかいだりしていました。

中学では母が作ったおかずを私が詰めてお弁当を完成させ、高校からは毎日自分で作っていました。思えば、母のお弁当は、汁っぽくないのがよかった。容器から漏れたり、おかず同士の味が移らないですからね。その知恵は、今でも私の中に生きています。ごはんには海苔やおかかを合わせて水分を吸わせ、肉には片栗粉をからめて調理し、ほどよくとろみを付けます。

今号では、食欲を高めるカレーやしょうがを使って、お弁当の2品を紹介しました。日々のお弁当作り、楽しんでくださいね。

1. 鶏肉とパプリカとしめじのカレー炒め

食欲を刺激し、ごはんがすすむカレー味はお弁当にぴったり!
お箸でつまめる、食べやすい大きさに材料を切るのがポイントです。

作り方

1.鶏もも肉は余分な油を取り除き、食べやすくそぎ切りにする。しめじは小房に分ける。黄パプリカは種を取って食べやすく切る。

2.鶏もも肉に塩、酒、片栗粉をまぶす。

3.熱したフライパンにサラダ油をひき、鶏肉を入れて火が通ったらひっくり返し、しめじ、パプリカも入れる。ざっと炒めてAを回し入れて炒める。

材料(作りやすい分量)
鶏もも肉1枚
黄パプリカ1/2個
しめじ1パック
小さじ1/3
小さじ1
片栗粉小さじ1
Aオイスターソース大さじ1/2
薄口しょうゆ大さじ1/2
カレー粉小さじ1/2
浄水大さじ1/2
サラダ油少々

2. キャベツ和え

油揚げとしょうがを炊いたものは、キャベツなどと和えるほかに、
ごはんに混ぜ込んでも美味。常備しておくとお弁当に活躍してくれます。

作り方

1.キャベツはざく切りにして浄水で茹でる。

2.しょうがはせん切り、油揚げは油をペーパーなどで取り、せん切りにする。

3.鍋にだし汁、しょうゆ、みりん、2を入れて水分が少なくなるまで約10分煮る。

4.茹でたキャベツの水分を絞り、3の1/3くらいと和える。味見して薄ければしょうゆや塩などで味をかげんする。

材料(作りやすい分量)
キャベツの葉3枚
しょうが2片
油揚げ1枚
だし汁150~200cc
しょうゆ大さじ1
みりん大さじ1

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3. パウンドケーキ

手づくりのおやつは午後のお茶のよき友。
カルダモンの独特の風味が大人っぽいケーキです。

作り方

1.カルダモンは皮をむいて黒い粒を刻む。むき甘栗の2/3量を粗く砕く。
薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。

2.ボウルにバターを入れてポイッパーで混ぜ、クリーム状になったら砂糖を加えてすり混ぜる。

3.なめらかになったら、卵と浄水を合わせたものを少しずつ加えて混ぜる。
なじんだらふるっておいた薄力粉とベーキングパウダーを加えてゴムベラで混ぜる。

4.パウンド型に薄くサラダ油(分量外)を塗り、3と砕いたむき甘栗、砕いてないむき甘栗を交互に流し入れる。

5.175℃に予熱したオーブンで40~45分焼く。焼き上がったらブランデーをぬる。
粗熱が取れたら型からはずし切り分ける。

材料(作りやすい分量)
薄力粉100g
ベーキングパウダー小さじ1/2
砂糖100g
バター100g(常温にもどしておく)
1個(浄水と合わせて100g)
浄水約50cc
むき甘栗100g
カルダモン小さじ1/2(皮をむいて粒の状態で)
ブランデー大さじ1


飯島奈美

フードスタイリスト。東京生まれ。テレビCM を中心に広告、雑誌など幅広く活躍。「かもめ食堂」、「深夜食堂」、「海街ダイアリー」など数多くの映画のフードスタイリングも手がける。著書に、「LIFEあつまる」、「深夜食堂のレシピ帖」などがある。