競泳/中村克選手の取材を終えて〈第1回〉|スポーツジャーナリスト生島淳さんの取材後記

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競泳/中村克選手の取材を終えて〈第1回〉|スポーツジャーナリスト生島淳さんの取材後記

取材・文/生島淳  撮影/笠井鉄正

競泳/中村克選手の取材を終えて〈第1回〉
「しっかり叩ける水が好き」。
スプリンターならではの言語感覚

生島淳さんと中村克選手の写真

 ぜひ、中村選手の泳ぎを動画サイトなどで見て欲しいと思います。
ストレートアームと呼ばれる泳ぎ方が、いかにダイナミックなものなのか、お分かりいただけると思います。
 今回の取材で面白いな、と思ったのは、中村選手の水に対する感覚でした。水をキャッチすると、「一瞬硬くなるんです」という表現には詩的なものさえ感じました。強い衝撃を与えることによって、水は性格を変える。
 私はその言葉を聞いて、きっと見えないレールを自分で敷きながら、その上を滑走していくんだろうな、というイメージが湧いてきました。
 世界のプールで戦ってきた中村選手は、水にもいろいろな種類があるといいます。
 硬い、柔らかい。
 重い、軽い。
 さらには海水が混じっているものもあり、そうした水だと浮力を感じられたりするといいます。

プールに飛び込む中村克選手の写真

 競泳の世界では、種目によって好みの水が分かれます。平泳ぎの選手は柔らかい水を好みます。滑らかな水をグライダーのように滑っていく感覚が好きだからです。
 中村選手は硬い水が好きだといいます。
「やっぱり、スプリンターなので、しっかり水を叩ける感じの方が好き なんです。柔らかいと、その上を乗っていく感じを作るのにひと苦労するので」
 中村選手のような世界のトップ選手ともなると、水と対話しながら、日々の練習、そして試合に挑んでいるのです。

第2回へ続く

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中村克選手のインタビュー(第1回)本編記事はこちら

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どうしてアスリートのメンテ力?

 スポーツに欠かせない水分補給という観点から、読者からご家族のスポーツの話は少なくありません。だからといって、スポーツ番組のようなインタビューではなく、浄水器メーカーならではの視点を考えていたら、道具やカラダのメンテナンスにたどり着きました。

 この連載はスポーツライターの生島淳さんにお願いしています。スポーツ関連のTV番組や雑誌で活躍する生島さんだけに、スポーツファンならご存知の方も多いはず。そんな生島さんですら、スポーツそのものに焦点を当てない取材は、あまりないとのこと。中には、生島さんならではの経験談も登場するようなので、その点もお楽しみに。

生島 淳さん

いくしま じゅん

1967年宮城県生まれ、早大卒。著書に「箱根駅伝ナイン・ストーリーズ」、「エディー・ジョーンズとの対話」など。
生島淳さんの写真