スパークリング日本酒の造られ方は?日本酒のプロに疑問に答えてもらいました。|本当に美味しい日本酒の選び方を教えてください〈第3回〉

Food

もっともっと知りたい“今、
飲みたい新しい日本酒”のこと〈第3回〉

取材・文/知野美紀子

自分好みの日本酒の選び方も教えていただき、日本酒の楽しみ方を覚えたものの、まだまだ奥深い日本酒の世界。

今回は女性に人気の日本酒や、日本酒に合うご飯など、初心者ならではの数々の質問をはせがわ酒店の後藤さんに伺ってみました。

日本酒は今や世界でも造られるほど!
ワールドワイドに
老若男女から愛されるお酒です。

 point 1 
女性に人気のスパークリングの日本酒は
どうやって造られているのですか?

「アルコール度数も低めで、軽やかな口当たりがスパークリングワインのようだと、女性から人気のスパークリング日本酒。これは「活性にごりタイプ」「瓶内二次発酵タイプ」「炭酸ガス充填タイプ」などいくつかの種類があります。「活性にごり」や「瓶内二次発酵」は瓶の中に発酵の過程で生じた炭酸ガスを閉じ込めています。

「瓶内二次発酵」はシャンパーニュと同じ造り方のため、スパークリング日本酒は和製シャンパンともいわれることがあります。

一方、「ガス充填」は日本酒に炭酸ガスを充填してシュワシュワ感を出しています。

いずれの製法にも良さはあり、「活性にごり」や「瓶内二次発酵」は自然の優しいシュワシュワ感を楽しめますし、「炭酸ガス充填」はすっきりとした味わいで品質も安定しており、価格もお手ごろなので多くのお客様に新しい味わいを楽しんでもらえるのが特徴です。スパークリングの日本酒を開栓する際にはくれぐれもよく冷やして、ゆっくりとガスを抜きながらあけてください。活性の強い商品によっては、中身がすべて噴きこぼれてしまうということもあります。

【おすすめスパークリング日本酒】

美丈夫 純米大吟醸 舞 微発泡 うすにごり

出羽鶴 明日へ awa酒

SPARKLING RAIFUKU



 point 2 
日本酒にもワインのように
マリアージュの方程式はあるの?

「ワインを楽しむ時に、相性の良い食事などを“マリアージュ”といって楽しんでいる方も多いと思います。同じように日本酒でもマリアージュはあるのか、と聞かれることもあるのですが、以前もお話をしたように、日本酒はお米が原料です。白米に合わないお料理がないように、お米を原料にした日本酒と合わないお料理も、そうそうないです。ですが、強いていうならお米の旨味と料理の旨味が合わさると、お互いの旨味を増幅してくれるので、旨味成分の多い食材を使用したお料理は相性がいいといえるかもしれません。

例えば旨味成分の多いトマトを使用したトマトソース系の料理は日本酒にはオススメです。また、チーズやプロシュートなど熟成させて旨味をアップさせているものもいいですよ。もちろん、魚介系は日本酒と相性がバッチリです。

海外のイベントで好評だったのが、生牡蠣にスプーン1杯くらいの日本酒を垂らしていただく方法です。生牡蠣自体の美味しさに、日本酒の旨味が加わり、魚介の臭みも消してくれます。ぜひ試してみてください。

もっとライトに日本酒と料理のマリアージュを楽しみたい方は、簡単なおつまみを選んでみてはいかがでしょうか? 全国各地でその土地の風土に合わせた日本酒が作られるように、その土地ならではの郷土料理やおつまみがあるので、お料理とまではいかなくても、地方独自のおつまみと、その地域で作られた日本酒を一緒に楽しむ、 というのもひとつの楽しみ方です。

はせがわ酒店でも、多数の日本酒に合うおつまみを販売している。

はせがわ酒店でも、多数の日本酒に合うおつまみを販売している。

 point 3 
海外でも日本酒は楽しまれているの?

和食が世界中で楽しまれている今、日本酒も以前に増してその美味しさに気がつき楽しんでくださっている方が増えています。実際、日本酒の輸出額も増加傾向にあります。

また、飲むことだけでなく、日本酒の製造も海外で行われるようになってきていて、カナダやアメリカ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドと世界各国で日本酒を造る方が増えています

実際に私も海外の蔵を訪問、現地で造られた日本酒を日本の蔵元さんと一緒に試飲させていただきましたが、蔵元さんも驚かれるほど、そのクオリティは素晴らしいものでした。現地のレストランでは最近は日本から輸入した日本酒に加えて、現地で作られた日本酒も仕入れて提供されているところも増えているようです。

【おすすめラベル買いしたくなる、日本酒】

開運 純米 開運だるま 雄山錦

酔鯨 純米吟醸 吟麗 くじらラベル

最近は若い製造者の方も増えて、日本酒のラベルもおしゃれなものが多いそう。一方、昔の作り方をそのままに、光を遮断するために瓶に市販の新聞を巻いて出荷しているものなどもある。瓶やラベルからも蔵元のこだわりと歴史を感じることができるので、CDのジャケ買いのように、日本酒もラベル買いをしてみるのもいいかも!?

お酒の専門店を訪ねたり、日本酒を選んだりするのは難しいと感じていたけれど、実際にお店へ伺ってみると、豊富な知識とともに日本酒の美味しさや、蔵元の思い、まで説明してくださる店員のみなさんがいるので安心です。また、試飲をして自分好みのお酒を探すことができるのでも嬉しいですね。(試飲についてははせがわ酒店では一部店舗にて有料試飲バーを併設しております。各店舗、お店の方にお尋ねください)

日本酒の楽しみ方は、その美味しさを堪能することに加えて、お店の方とのコミュニケーションをとり、新しい世界を知ることもそのひとつかもしれませんね。ぜひ、今年は「これが私の1本」と思える日本酒に出会いに行きませんか?

はせがわ酒店の店内の写真
「世界最高の日本酒2019-2020」(ぴあ刊)

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はせがわ酒店も制作に協力した、日本でもっとも厳格な審査で知られるSAKE COMPETITIONの本年度受賞銘柄をすべて掲載した「世界最高の日本酒2019-2020」。今の日本酒のトレンドや、より美味しい日本酒に出会いたい人は必見の1冊です。

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