取材・文 知野美紀子 撮影 青木章、岡本寿
毎年家計簿をつけることを宣言しながら、すぐに脱落していたダメダメ主婦ライターが、手書き家計簿のカリスマ「づんさん」の指導のもと、家計簿をつけることに何とか成功、3か月の間続いています(奇跡!)。しかし、つけているうちに毎月のやりくりだけでなく特別な出費がいろいろあることに気づいてしまい……。いったいどう管理したらいいの? そんな疑問に、づんさんに答えていただきました。
【第3回(全3回)】


ライター
「づんさん、おかげさまで家計簿をつけるのは毎日のルーティンになってきました!」
づんさん
「すごいですね。毎日欠かさずつけているんですか?」
ライター
「はい、家事や仕事が落ち着いた寝る前に、お財布からレシートを出して書いています。仕事上、領収書を保管する必要があるのですが、家計簿をつける前はレシートと領収書でお財布がパンパンだったんです。でも、家計簿をつけることで毎晩レシートの処理ができて、ついでに領収書も仕分けできるのでとても助かっています。それに、お財布がいつもキレイになったら、なんだかほかのことも片づけたい欲が高まってきました」
づんさん
「そうなんです! “お財布がキレイになる”っていう小さなことでも整理できると、ほかのモヤモヤも片付けたくなりますよね。私は家計簿をつけたことで、家の中の整理整頓もはかどるようになりました。家計簿をつけることって、自分の生活を整えることにも繋がるんですよ」

ライター
「でも、実はひとつだけ今困ってることがあるんです。年末年始で思わぬ出費が増えていて……。だいたいひと月の支出の予算はわかったのですが、予定していなかったお金はどうやって管理すればいいのでしょうか?」
づんさん
「例えばどんなお金が“予定していなかったお金”なんですか?」
ライター
「例えば、帰省の時の交通費やお土産代。それから子どもの冬期講習のお金や、冬休みに子どもが友達と遊びに行く時の交際費です」
づんさん
「そういったお金は、づんの家計簿では“特別費”という項目で管理をします。今回は1 年の途中から家計簿をつけ始めたので特別費のことを最初にご紹介しませんでしたが、もし1年の初めからつけるのであれば、ぜひ特別費については予算立てをしておきましょう」

これがづんさんの年初に作った特別費の予算
ライター
「特別費とは、毎月の予算外でかかるお金ですよね。事前にそれをリストアップしておくんですか?」
づんさん
「そうです。例えば1月であれば“お年玉”とか“帰省”のお金がありますよね。進学を控えているお子さんがいる場合は2、3月に“制服”や“教科書代”などあるでしょうし、夏は“家族旅行”のお金もかかりますよね? 事前に把握しておけば、だいたいその月にかかるお金がイメージできるので、お金を使いすぎることはありません」
ライター
「でも、このお金はどこから捻出すれば良いでしょうか?」
づんさん
「毎月の先取り貯蓄と黒字分、ボーナス貯金から支払っています。でも、気をつけたいのが普段の洋服代や医療費を特別費で換算してしまうことです。生活費から出すと、その月が赤字になってしまうから“特別費から出しちゃおう” とつい考えてしまうのですが、それでは正しい家計が把握できませんし、ごまかした家計簿をつけているのと一緒です」

これが実際にかかった特別費の最終結果
ライター
「確かに固定費は毎月決まったお金ですが、生活費と特別費は境界線があいまいですよね。特別費は広げすぎない方がいいんですね」
づんさん
「そうです! 私は旅行にかかる宿泊や移動費は特別費で計上しますが、旅行先の外食などは生活費から出しています。見せかけで黒字にするより、赤字にして向き合う方が大切ですよね。家計簿をつけ始めの頃は、なにが特別費なのか私もわかっていませんでした。ですから、私はまずひたすら1年間お金の記録をして、そこから“我が家の特別費枠” を把握して決めました。出費の予定がわかると備えができて、必要以上の出費がないように気持ちが引き締まる効果があります。こう聞くとギスギスしている印象を受けるかもしれませんが、限られたお金の中で、心を満たす使い方ができるようになれば、切り詰めて生活している感はありませんよ」

ずぼらライターがづんの家計簿に挑戦!
予定した生活費でままならない年末年始の出費に驚き、2020 年の特別費を書き出すことにしました!
日々、どれだけお金がかかっているか、思い知らされました。
きっかけは子どもの冬期講習のお知らせ。毎月の教育費ではまかないきれないお金が発生すると気がつき、そこから「あれ、帰省 の時のお土産は? スキー旅行のお金は?」と予算立てしていないお金があることに気がつき、顔面蒼白に。
そこで、2020 年の1 年を考えながら、毎月かかるであろうお金をリストアップしてみました。

息しているだけで、お金ってかかるんですね……(涙)。
しかも今、把握しただけでも、特別費だけで年間¥658,000 もかかることが発覚。
これ以上に、まだ確認できていない各種税金を確認して払っていかなければいけないと考えると、恐ろしいです。
毎月の生活費だけを見て、それを黒字化することだけを考えていた自分が恥ずかしいです。でも、づんさんも話していましたが、「まずは赤字でも、現実を知ること大切」とお話をしているように、まずは現状を把握して、それをどう改善できるかを考えることが大切なんですよね。
今回で、「づんさん、ずぼらな私にも家計簿つけられますか?」実践レポートは終了しますが、2019 年は生活費の無駄遣いに気がつけたので、2020 年の1年間は特別費を含めて年間の収支が黒字化するように、引き続き手書き家計簿を頑張りたいと思います!
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づんさん
著者累計30 万部突破の大人気インスタグラマー。づんの家計簿が誕生するまで、生活も金銭感覚もズボラ丸出しでそのうえ計画性0。貯金はもちろんなし。何度も訪れる危機感から、結婚出産を経て家族にこれ以上心配をかけてはならない!とようやく本気に火がつく。なぜ続けられないのかを2 年模索し、2014 年に自作で書いていく『づんの家計簿』を思いついた。まずは記録することに徹する!と習慣化から取り組み、毎月しっくりくる書き方を工夫しながら変化し今の書き方に辿り着く。把握できる家計簿として 注目を集める。
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