家電コーディネーター戸井田園子さんは実生活の中で家電を検証し、日々アップデートした知識を蓄積しています。戸井田さんの驚きの「家電ハウス」を訪問しました。
取材・文/上坂美穂 撮影/岡本寿
家電ハウスで注目したのがペットの「ぴーちゃん」の存在です。犬や猫を飼っているとにおいや抜け毛なども気になるものですが、家電ハウスでは、家電力でこの問題を解決していました。ペットのいる方必見。

パナソニックの「ジアイーノ」。次亜塩素酸で空気をきれいにしてくれる「空間除菌脱臭機」。
「これはなんですか? 空気清浄機?」
「いえ、これは空間除菌脱臭機です。空気清浄機も備えていますが、それぞれ別の目的で使っています。」と、戸井田さん。
「空間除菌脱臭機とは、空気清浄機ともまた違うものなのでしょうか?」
「空気の除菌と脱臭を衛生的に行うといったらいいでしょうか。空気清浄機はほこり、ちり、においなどを吸い込む形ですが、こちらはきれいな空気を放出しているとういか。空気を衛生的に保つとカビも生えにくいのかな? という実験精神と、ペットの脱臭にもいいかな? と思って使用しています。受験生を持つ家庭にも人気ですよ。空気をきれいにして風邪をひかないようにするという目的だそうです」
「床に落ちた毛の掃除ルンバとブラーバジェットが担当してくれるんですか?」
「この子はあまり毛が抜けない犬種。なので、むしろ床を拭くブラーバジェットにお世話になっていますね。いつもキレイになっている床はペットの足にも人間にも気持ちいいですよ」

「週末に稼働することが多いです。稼働中も静かなので、わんこが気にしないのもおすすめな点です」(戸井田さん)。
驚きのペットの留守番部屋

写真中央はシャープの空気清浄機。「Wi-Fiを搭載し、独自のアプリ「COCORO AIR」でクラウドの人工知能と繋がり、使い方を学習し、空気の情報を分析して最適な運転をしてくれるスマート家電です。プラズマクラスターの脱臭効果で、ペットがいても快適!」(戸井田さん)。


「スマホと連動できると、一気にいろんなことができるように。AIが進化すると家電はより便利になりますね」
さて、取材も終わり、家電ハウスからお暇する時間になりました。そこで戸井田さんに最後に質問してみました。 「戸井田さんにとって、家電はどんな存在ですか?」 「家事友(カジトモ)」ですね。 共働きで、子育てしてきたので本当に時間がない、家事に時間が割けない。そんな時家電は本当に強い味方になってくれました。そのように家電を上手に使いこなすには、使うほうの気持ちが大きい部分があります。

わたしは取説を読むのが好きで、その家電製品特有の「お任せモード」などがあると、とにかく試してみます。そんな場合、10回のうち2回ぐらいは「これはちょっと失敗?」と思うことがなくもない。その時に「あーやっぱり家電で全部はできないから、もう自分の手でやっちゃうほうがいい」と、失敗した部分にだけ注目するタイプの人がいると思います。また、「8割もうまくいったから、ま、これでいいか」というひともいます。それぞれの性格ですが、家電と友達になれるのは、どちらかというと後者のタイプですね。完璧主義者にならないのがコツ。例えばほかの人間、家族にも家事を任せやすいのは後者のタイプなのではないでしょうか? ほぼできていれば、小さな事には目くじら立てず『ここのところが助かったわ!』と、いう友好関係を結ぶのが家電を活かして家事を楽にするコツではないでしょうか」