エアコンを全メーカー自宅で試す園田さん。用途に応じて使い分けるポイントを伺います。|家電deアンサー番外編|戸井田園子さん家電ハウスの秘密1

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エアコンを全メーカー試して比較⁈
【番外編】家電deアンサー|戸井田園子さん家電ハウスの秘密1

家電コーディネーター戸井田園子さんは実生活の中で家電を検証し、日々アップデートした知識を蓄積しています。戸井田さんの驚きの「家電ハウス」を訪問しました。
取材・文/上坂美穂  撮影/岡本寿

都内の閑静な住宅地にたたずむ「家電ハウス」こと、家電コーディネーターの戸井田園子さんのご自宅。引越しを機に、より家電を検証し、実験する姿勢を高めたお家になっているというのです。これはぜひ取材させてもらわないと! と駆けつけました。

マネしたい!
大型4K テレビ脇の
掃除家電コーナー

戸井田園子さんのリビングにある4Kテレビ

家電ハウスでは、まずリビングの三菱の4K テレビがスタッフたちを迎えてくれました。

「こんにちはー」
階段を上がった2 階が玄関になっている3 階建ての戸井田邸。
取材スタッフがドアを開けると、戸井田さんと愛犬がお出迎え。
戸井田さんはご主人と息子さんに、わんこのぴーちゃんを加えた3人と1 匹家族です。

入ってすぐの広々としたリビングには大きな4K テレビが。
「57 インチです」
おおーっと、どよめくスタッフ陣。
「・・・このテレビでゲームしたい」とゲーム女子のスタッフがつぶやきます。
と、そのテレビわきになにやらスマートな家電がひとところに固められておいてあります。

「こちらのコーナーにあるのは?」
「ルンバとハンディ掃除機と空気清浄機付きの扇風機です」

アイロボット ロボット掃除機 ルンバ(写真左)、デロンギ 空気清浄機付きファン(中央)、シャーク ハンディ掃除機エヴォパワー(右)、そしてアイロボット床拭きロボット ブラーバジェット(下)。お掃除家電コーナーがインテリアとしてもカッコいい!

おお、ロボット掃除機と、ハンディ掃除機を組み合わせてお掃除をするのですね。そして、視線を下げると、床拭きに活躍するブラーバジェットが。そう、いわゆるお掃除家電をまとめてある。デザインがすっきりしている者たちを並べているので、リビング全体の雰囲気を邪魔せず、出しっぱなしでも違和感がない。いや、むしろ出しっぱなしだからすぐ掃除できるという点では便利です。

「こちらのルンバは最新式。アプリと連動しているので、月曜日は9時、水曜日は9時と15時とか、セットしておけば決まった時間に掃除に出て、ホームベースに戻ります。しかも30 回に1 回ごみを捨てればよいという楽ちんさ。私は基本的に何もしなくていいのです」と戸井田さん。
「ブラーバジェットもとても便利ですよ。床を拭くという苦行から解放されます」
(そう! ブラーバジェットは思っていたより小さくて、かなり欲しくなりました)
早速メモします。
「お掃除家電は同じ場所にまとめておくと便利。デザインや色に統一感を持たせると違和感がない」


エアコンは全部で6台、
全メーカーを検証している!


さて、あらためて家電ハウスの全体を紹介してもらいました。
「1 階がオフィシャル空間で、家電を検証する場です。たとえば水回り関係の家電。いま洗濯機の最新モデルを置いてあります。この後、洗濯機は1 台ずつ、いろいろなメーカーを試していく予定。2 階がここ、セミプライベート空間です。リビング&ダイニングでは撮影や打合せも行います。奥には私の仕事部屋もあります。3 階はプライベート空間で、寝室や夫の書斎があるのですが、実はわんこのお留守番部屋でもあるのです。この話はまたあとで(笑)」

リビングの隣はダイニングになっており、その奥にキッチンがあります。ふと見ると、リビングのエアコンと、ダイニングのエアコンの形が違う。

「もしかして、これはあえて違うメーカーなのでしょうか?」大発見をした! と内心思って尋ねると
「実はうちのエアコンは部屋ごとに全部違うメーカーです!」と戸井田さん。
ここからが圧巻でした。

戸井田園子さんの自宅リビングで使用しているエアコン霧ヶ峰

人が集まり、しかも長時間を過ごすリビングのエアコンには一人ひとりの快適な温度を吹き分けしてくれる三菱の「霧ヶ峰」を選びました。

お部屋ごとに便利に
使い分けるエアコン

ダイニングは手入れのしやすさを重視
「ダイニングのエアコンは日立の「白くまくん・X シリーズ」。キッチンからの油煙がまわりやすい場所なのでお手入れをナンバーワンに考えて、このステンレスタイプを選びました。凍結洗浄という内部の汚れを凍らせて一気に落とすという機能も付いています。」

リビングは人々の動きを重視
「リビングのエアコンは三菱の「霧ヶ峰・FZ シリーズ」。このエアコンは内部の送風ファンが二つ付いていて、左側、右側でそれぞれ吹き分けて温度調節ができます。なので長時間過ごす、家族や来客など人が多く集まる空間に設置することに。」

仕事部屋は効率重視
「仕事部屋のエアコンはパナソニックの「Eolia・X シリーズ」。これも面白いんです。これから2時間外出するけど「つけっぱなしにしておいていいのか、切ったほうがお得なのか」、細かく計算してどうすればよいか判定してくれます。」

寝室は快適さ重視
「寝室のエアコンは東芝の「大清快・F-DX シリーズ」。寝ている間の「無風感冷房」というのがあり、これは快適ですね。」

家事部屋は機能集中型重視
「家事部屋のエアコンは、洗濯物をたたむなど労働をするので、とにかく冷やしてくれて、値段も安いアイリスオーヤマの「WiFi モデルW シリーズ」。」

他に検証中のエアコンも
「家電検証室のエアコンは風のコントロールがくまなくできる富士通ゼネラルの「nocria・X シリーズ」を試しています。」

戸井田さんの自宅キッチンにあるエアコン白くまくん

キッチンとも近く、ダイニングでの調理家電の使用も想定して、お手入れのしやすい日立の「白くまくん」を選びました。

戸井田さんは日々、生活の中で家電の使い勝手を身をもって実験しているのだ。この実践があるからこそ、信頼できる家電評論ができるのだ! そう圧倒されながらも、またまたある大発見をしたように思ったので口に出してみます。

「あのー・・・ダイキンがないみたいですが」
「実は引っ越しする前の家のエアコンは全部ダイキンでした! ダイキンの優秀さはよくわかっています」

やられました!


from c.c.cafe

どうして戸井田さん?

書店で家電評論の本といえば、男性誌コーナーにあるのが定番です。そして、男性の評論家が家電のスペックの優劣を比較する。そんなトーンが一般的ですが、それは女性の目線から見ると違和感が。実際に家事をしている男性ならともかく、主婦目線の家電評論って、違うのでは…?そんな素朴な疑問を持っていろいろな方に相談するうちに…。戸井田さんに出会うまで1年以上の歳月が過ぎました。

人物のセレクションとしてこだわったのは、評論家自身が、その器機を実際に使って生活しているか?という点でしたが、炊飯器を毎日変えて使う、掃除機は8種類を使い分ける生活に、これぞ本物!と感動したことを憶えてます。そんな戸井田さんだから、取材の仕方もユニーク。某電気店を最上階から各階歩きながらしたインタビューは、プライベートコンシェルジュと歩いているような、本当に贅沢な時間でした。たくさんの有益なお話の中のエッセンスを、ぜひお読みください。


戸井田園子さん

といだ そのこ

大手プレハブメーカーでインテリアコー ディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。
その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立し、情報ポータルサイトAll Aboutはじめ、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の家電コーディネート、テレビや雑誌の家電企画など幅広いメディアで活躍。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かり易い解説をするのがモットー。
お掃除ロボットなど、使うことで家事から解放され時間を産むことを「時産」と命名し、積極的な活用を提唱中。

家電コーディネーターの戸井田園子さん