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妻の地雷を踏むのはなぜなの?
著者×編集長 夫対談<第3回>

取材・文/山本久美  マンガ/上田惣子  撮影/富貴塚悠太

「“妻の地雷” を踏まない本」の著者であり、行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんに、本の編集を担当した大木淳夫編集長が聞いてみました。
家庭内で、なぜ夫たちはこんなにうっかり地雷を踏むのか? 言ってはいけないひとこと、やったら地雷が爆発する振る舞いとは? 連載でお届けします! 
家庭平和のためにぜひお読みください。


夫の家事に、妻が行う
「パワハラ」とは?

大木 前回(第二回)の続きですけど、夫は家事・育児をやればやるほど妻の気持ちがわかると思うんですよね。

鶴田 そうです。せっかく妻ががんばって寝かしつけたと思ったら、夫が上機嫌で帰ってきて「娘(息子)ちゃん~、帰ったよ~」と言って起こしてしまう。これもよくあることですよね。だから夫もやってみればわかるんです、子どもを寝かしつけることがどんなに大変かということを。二時間かけて寝かしつけて、ようやく「あ~、開放される。自分の時間だ!」という瞬間に夫が帰ってきて、子どもが覚醒するという。このショックといったらないですから!

大木 さらに夫は悪気がないから、妻にしたら本当に腹が立つでしょうね。

鶴田 だから強制的に夫に家事・育児をせざるを得ない状況を作るのもひとつの手だと思います。妻がキレて1 週間実家に帰るとかね。そうすると夫は地獄な1週間になるわけですよ。ただ夫が四苦八苦しながらその地獄を乗り越えると、夫婦仲が深まるきっかけにもなりますよ。

大木 そうでしょうね。そしてこれは夫側からの意見ですが、がんばって家事・育児をやっているときは優しく見守ってほしいですね。

鶴田 そうですね。たとえば妻は赤ちゃんの沐浴ひとつにしても、なにかしでかさないかと夫の一挙手一投足をじーっと見続ける。そして「これができていない、あれができていない」と指摘をしてくる。これって実際パワハラなんですよね(笑)。プライドも傷つけられるから夫も嫌になってしまうし、もう傷つけられたくないから妻に任せたほうがいい、って手伝わなくなってしまうし。


夫は「子どもを喜ばせいたい」と思う
妻は「ここで子どもを喜ばせられたら困る」と思う


妻は、もっとちゃんと育児をしてほしいと思う。
夫は、育児をしても、どうせ文句を言われると思う。


コミュニケーションを
あきらめないで!

大木 やっても文句を言われる、言われるからやりたくない、という夫。夫がやりたくない、逃げ腰なのが分かるので、妻はますますイライラする。どんどん悪い方向にいっちゃいますよね。

鶴田 そう。なかなか難しい問題なんですけど、ここは話し合いが必要です。夫は「不器用ながらもやるので、多少のことは見逃してくれ」。妻は「はい、あなたに任せます」ということを一度話し合っておいたほうがよいです。男性は上から目線であれこれ言われるのは本当に嫌がりますから。

大木 確かに。男のプライドを傷つけられるだけです。

鶴田 そしてちょっとでも夫ができたら褒めてあげてください。さらに「ありがとう」という言葉があれば、もっとがんばってやろうという気持ちになります。男って単純ですから。だから任せたらすべて任せてあげてください。不安な気持ちもあるでしょうけどそこをぐっとこらえて温かく見守ってもらえると結構自然にできるようになるし、自分からやるようになっていきますから。

大木 なるほど。妻の見守りも重要になってきますね。では最後に読者の方へひとことお願いします。

鶴田 夫婦の関係とは、喜びや感動、癒しの原動力になると僕は思っています。でももしこれが、コミュニケーション不足によって表面的なものになっていたらすごくもったいない。夫婦間のコミュニケーションを決してあきらめないでください。もしぶつかることがあったら早い段階で謝ること。人は謝る人には寛容になりやすく、謝らない人に関してはますますかたくなになったり、荒れたりします。だったら自分から謝って物事をうまく運ぶようにしたほうがいい。相手も謝るようになってくれる。いい関係を築いている夫婦はお互いに理解を深めていますよね。ぶつかり合うことを恐れないこと、そして謝ること。そのためにはルールを決めるといいですよ。例えばケンカをしたら次の日に残さないとか、どれだけケンカをしても次の日には挨拶をするとかね。ルール化すると男性は受け入れやすくなりますから。夫婦のコミュニケーションの深さで、地雷を踏む数もぐっと少なくなっていくと思います。

おわり


「“妻の地雷”を踏まない本」(ぴあ刊)
男と女はそもそも別の生き物―。それゆえ、世の男性は妻がなぜ怒るのか理解できないのでしょう。本書では『「めんどくさい」がなくなる本』がベストセラーとなった、行動心理コンサルタントの著者が、妻が怒ること=妻の地雷の具体例とその理由、さらに解決方法までをもわかりやすく解説し、さらに「あるある!」とうなずいてしまう4コママンガも楽しめます。男性はもちろん、女性の方にも「そうそう!」と共感しながら楽しんでいただくと、男性心理への理解が深まって夫へのイライラが減るかもしれません。



鶴田豊和(写真右)
行動心理コンサルタント。マイクロソフトの人事担当として数千人を面接。さまざまなキャリアに精通、その後独立し、一般社団法人 本質力開発協会 代表理事。行動心理学のメソッドに基づき、天職や夢の実現をサポート、また夫婦関係向上のコンサルティングも行っている。妻とは20年以上伴侶として暮らしている。また、3人の子ども(9歳、4歳、2歳)の父でもある。

大木淳夫(写真左)
1965 年東京生まれ。ぴあ(株)メディア・プロデュース事業局チーフプロデューサー。日本初のプロによる実名評価本「東京最高のレストラン」の創刊からの編集長。小山薫堂、堀江貴文、山脇りこほか食を中心としたヒット書籍を出版。食べ歩きの近況は、Retty「 TOPUSER」、HUFFPOST、「テリヤキ」、「全国お取り寄せ手帳」ほかweb 連載でも!