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妻の地雷を踏むのはなぜなの?
著者×編集長 夫対談<第2回>

取材・文/山本久美  マンガ/上田惣子  撮影/富貴塚悠太

「“妻の地雷” を踏まない本」の著者であり、行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんに、本の編集を担当した大木淳夫編集長が聞いてみました。
家庭内で、なぜ夫たちはこんなにうっかり地雷を踏むのか? 言ってはいけないひとこと、やったら地雷が爆発する振る舞いとは? 連載でお届けします! 
家庭平和のためにぜひお読みください。


仕事から帰ってきて
「疲れた」というだけで
地雷が爆発する

大木 前回は夫婦における役割のギャップのせいで地雷が爆発するということをお話していただきました。第二回目は夫の発言について。本の中にも登場していますが、仕事から帰ってきて「疲れた」という夫の発言に妻はイライラする、と。それはなぜなのでしょうか? 

鶴田 男性は仕事とプライベートだと仕事を優先する人が多いですよね。仕事に比重が高いと思っている男性にとっては、家庭は休息する場所なんですよ。

大木 それは間違いじゃないですよね(笑)? 仕事で疲れて帰ってきたら、ダラーっとしたいですから。

鶴田 はい、自然なことです。だけど、妻からするとそうじゃないんですよ。妻にとっては家庭が戦場ですから。

大木 確かに。

鶴田 目の前で子どもがちらかしたりしている戦場の中で、休息モードにいる男性を見るとと「私がこんなにがんばっているのに、なんでそんなにあなたは休んでいるの?」って思ってしまう。



夫は「俺のほうが大変」と思っている。
妻は「私のほうが大変」と思っている。



夫は家事全体の10% を担っている。
妻は家事全体の90% を担っている。


夫は家事・育児は積極的に
立ち向かって慣れておく

大木 ううう……。ではどうすればよいのでしょうか?

鶴田 本では「あえて夫婦喧嘩をする」ことをお勧めしています。なぜなら、夫婦が自分の思いをぶつけあわずにいると、互いの心が痛み、やがてその傷は体調不良などの健康面に現れる、と説く心理学者もいます。一方、本には書いていないんですけど、やはり家事育児に慣れるということですね。普段、家事・育児を積極的にやっていない男性は、ひとつのことをするものすごく労力を使います。それは慣れていないから。女性が1 の労力でやろうとすることも、慣れていない人からすると10 の労力がかかるんですよね。すごく疲れるんですよ。オムツひとつ換えるだけでもオムツの置いてある場所から探さなきゃだし、お皿洗いにしても、どのスポンジを使ってなにから洗えばいいのか、というところからですし。とにかく慣れていないとよりエネルギーを使うわけです。だから家事・育児に慣れて、帰ってきたら休息しつつも家事・育児を積極的に行う。これが根本的な解決だと思いますね。

大木 仕事では効率よくやっているわけですからね。そもそも共働きであるにも関わらず、家事の分担率が9:1ぐらいというのは、妻にしてみたらどう考えても納得がいかないですよね。

鶴田 そうですね。そもそも専業主婦にしても夫が何もしないと妻の不満は高まるんですよ。実は専業主婦のほうがストレスを抱えていたりします。専業主婦は四六時中、子どもの相手をして、やりたいことが本当になにもできない。家事だって思うように進みません。だから1日が終わって「あぁ、今日はこれができなかった、あれができなかった」と悩むんです。一概に専業主婦のほうが働くママより楽とは言えないんですよ。

大木 なるほど。夫が帰ってきて「疲れた」と言われると「私だって疲れているわよ」と、なるわけですよね。

鶴田 そう。妻はストレスからそういう発言になるわけです。でも夫も悪気はないわけですから、本当は攻撃する要素はないのですが、「疲れた」という言葉を聞いた妻は自分が大変じゃない、と言われているのではないか、と深読みをしてしまうわけです。

大木 なるほど、そういう心理なのですね。



夫は「専業主婦は楽でいい」と思う
妻は「外で働いている夫は気楽でいい」と思う

次回に続く
男と女の違いは乗り越えられない?
近日公開予定!


「“妻の地雷”を踏まない本」(ぴあ刊)
男と女はそもそも別の生き物―。それゆえ、世の男性は妻がなぜ怒るのか理解できないのでしょう。本書では『「めんどくさい」がなくなる本』がベストセラーとなった、行動心理コンサルタントの著者が、妻が怒ること=妻の地雷の具体例とその理由、さらに解決方法までをもわかりやすく解説し、さらに「あるある!」とうなずいてしまう4コママンガも楽しめます。男性はもちろん、女性の方にも「そうそう!」と共感しながら楽しんでいただくと、男性心理への理解が深まって夫へのイライラが減るかもしれません。



鶴田豊和(写真右)
行動心理コンサルタント。マイクロソフトの人事担当として数千人を面接。さまざまなキャリアに精通、その後独立し、一般社団法人 本質力開発協会 代表理事。行動心理学のメソッドに基づき、天職や夢の実現をサポート、また夫婦関係向上のコンサルティングも行っている。妻とは20年以上伴侶として暮らしている。また、3人の子ども(9歳、4歳、2歳)の父でもある。

大木淳夫(写真左)
1965 年東京生まれ。ぴあ(株)メディア・プロデュース事業局チーフプロデューサー。日本初のプロによる実名評価本「東京最高のレストラン」の創刊からの編集長。小山薫堂、堀江貴文、山脇りこほか食を中心としたヒット書籍を出版。食べ歩きの近況は、Retty「 TOPUSER」、HUFFPOST、「テリヤキ」、「全国お取り寄せ手帳」ほかweb 連載でも!