家電コーディネーターの戸井田園子さんが洗濯機の選び方をアドバイス。

Lifestyle

第6回 洗濯機
戸井田園子さんの家電deアンサー

家電コーディネーター
戸井田園子さんが、
家電の買い替えのコツを
アドバイスします。

取材・文/上坂美穂  イラスト/添田あき

家電コーディネーター戸井田園子さんがおすすめの洗濯機を紹介する記事のタイトル画像

戸井田さんの目から見た買い替え家電のアドバイス
第6回は洗濯機の買い替えアドバイスです。
A.I. 洗濯が時代のトレンドに!

買い替えしたい人のシチュエーション

●赤ちゃんの衣類やよだれかけなどを洗うのに、いちいち洗濯機を回している
●洗濯をタイマーで予約しても、その日の予定が変わって干せないことがある
●毎日洗濯をするので、洗剤を計って投入するのが大変

「汚れたら洗う」から
「着たら洗う」時代の
 洗濯とは?

―家事のなかでも掃除と並んで「リセット家事」の代表格である洗濯ですが、最近の洗濯機の売れ筋はどうでしょうか?

「洗濯機はドラム式もタテ置き型もそれぞれ売れています。みなさん自分の洗濯スタイルがあるのだと思います。一つ言えるのは、昭和までは「汚れたら洗う」だったのが、平成以降は「着たら洗う」時代になったこと。でも、ガンガン洗うと衣料は痛みますよね。なので全部洗うのではなく、洗濯機の部分洗いや予洗い機能が進化しています。シャープの「超音波ウォッシャー」は汚れた襟などの部分だけを洗えます。


―どうやって襟だけ洗うんですか?

「超音波で汚れを弾き飛ばすペンシル型のウォッシャーが付属品になっていて、なぞればいいのです。それから予洗い、プレケアコースもあって、5 分でサッと洗うとか。たとえば赤ちゃんのよだれかけを洗ったり。また、洗剤の自動投入も便利でトレンドになっています。買ってきた詰め替えの洗剤を丸ごとタンクにいれてしまえば、あとは自動投入してくれる」


―えー、自動で!

「そうです、そして洗濯物が回っていると衣類の重量を検知して、適量の洗剤、柔軟剤を自動投入してくれる。パナソニックが発売して人気となり、日立とシャープも相次いで発売しています。そもそもは、手間が減るということで開発されたのだと思いますが、パナソニックで1 年間モニター調査したところ使う洗剤の量が減ったということです」


―洗剤の量ですが、確かに! ちゃんと計っていないかも……。

「いままでいかに適当に投入していたかということですね。ちょっと多めに入れておこうかな、そのほうがきれいになるかな、とか皆さん思うのでしょうね(笑)。洗剤の自動投入は、実は海外ではすでに搭載されていたのですが、日本のメーカーでも今後のスタンダードになりそうです。なぜそれができるようになったかと言うと、アプリができたおかげです。いままで、洗剤の濃縮と普通タイプの識別は手入力で行わなければいけなかったのが、アプリができたのでそれがより簡単になった。時代の進化が洗濯を変えました」


―すごいですねー

「その先のトレンドはA.I. 洗濯です」


A.I.洗濯とIoT化

―A.I. 洗濯?

「汚れを自動判断して、すすぎの時間などを考えて洗濯してくれる。もっとも効率のいい、洗剤の量なども計ってくれる。日立、シャープなど各社が出しています」


―洗濯機にすべてお任せ! 選ぶモノさえ間違えなければ、家事から解放されて、自分の時間をたくさん生み出せるようになるのですね。

「はい、洗濯ものさえ入れておけば洗濯は洗濯機が判断してやってくれる。たとえば、18 時の帰宅に合わせて洗濯を終わらせておこうとタイマーをかけたけど、残業することになって帰宅がずれることもありますよね。そんなときも外からアプリで指示すれば洗濯が帰宅予定時間に完了。あー、洗濯機の中でしわくちゃになってるわ、とかイライラしないですみますね、洗剤は自動投入してあるし」


―もうロボットとして機能しているという感じですね。

「そうです。いままで、ロボット化というと人の形をしたロボットに家事をやらせるイメージだったと思うのですが、掃除機や洗濯機自体をロボット化するほうが早いんですよね。A.IとIoT が洗濯にもいろいろな進化を促しています。ロボットのペッパーくんが掃除機をかけたり、洗濯する衣類を仕分けしてくれたりしてからスイッチを押したらいいな、とみんな思っていたわけでしょうが、実は掃除ロボットルンバの開発者は『人型のロボットを作っている日本は遠回り、掃除機や洗濯機自体をロボット化するほうが早い』と。」


―早く自動洗濯物たたみロボットが欲しいです!

「(笑)」


例えば… こんな洗濯機

シャープタテ型洗濯乾燥機の画像

シャープ
タテ型洗濯乾燥機
【ES-PU11C】

超音波ウォッシャー付き。「サッと予洗いコース」搭載。ワイドマウスで大物の出し入れもラクラク。ハンガー乾燥で、小容量の洗濯ものならシワなしで乾燥可能!

パナソニックななめドラム式洗濯乾燥機の画像

パナソニック
ななめドラム式洗濯乾燥機
【NA-VX9900】

洗剤の最適な量を自動で計量「液体洗剤・柔軟剤自動投入」搭載。スマホ連 携で、外出先から洗濯機の操作ができるなど、最先端の機能搭載モデル。

from c.c.cafe

どうして戸井田さん?

書店で家電評論の本といえば、男性誌コーナーにあるのが定番です。そして、男性の評論家が家電のスペックの優劣を比較する。そんなトーンが一般的ですが、それは女性の目線から見ると違和感が。実際に家事をしている男性ならともかく、主婦目線の家電評論って、違うのでは…?そんな素朴な疑問を持っていろいろな方に相談するうちに…。戸井田さんに出会うまで1年以上の歳月が過ぎました。

人物のセレクションとしてこだわったのは、評論家自身が、その器機を実際に使って生活しているか?という点でしたが、炊飯器を毎日変えて使う、掃除機は8種類を使い分ける生活に、これぞ本物!と感動したことを憶えてます。そんな戸井田さんだから、取材の仕方もユニーク。某電気店を最上階から各階歩きながらしたインタビューは、プライベートコンシェルジュと歩いているような、本当に贅沢な時間でした。たくさんの有益なお話の中のエッセンスを、ぜひお読みください。


戸井田園子さん

といだ そのこ

大手プレハブメーカーでインテリアコー ディネートを担当し、インテリア研究所を 経て商品企画部へ。その後、インテリア& 家電コーディネーターとして独立し、情報ポータルサイトAll Aboutはじめ、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の家電コー ディネート、テレビや雑誌の家電企画など幅広いメディアで活躍。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かり易い解説をするのがモットー。お掃除ロボットなど、使うことで家事から解放され時間を産むことを「時産」と命名し、積極的な活用を提唱中。

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