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妻の地雷を踏むのはなぜなの?
著者+編集長 夫対談<第1回>

取材・文/山本久美  マンガ/上田惣子  撮影/富貴塚悠太

「“妻の地雷” を踏まない本」の著者であり、行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんに、本の編集を担当した大木淳夫編集長が聞いてみました。
家庭内で、なぜ夫たちはこんなにうっかり地雷を踏むのか? 言ってはいけないひとこと、やったら地雷が爆発する振る舞いとは? 連載でお届けします! 
家庭平和のためにぜひお読みください。

悪気はない?
妻に母をみている夫たち

大木 最近、夫婦関係に注目が集まっています。なぜ今ここまでクローズアップされているのでしょうか?

鶴田 夫婦における役割のギャップが明確になってきたのだと思います。本来、男女の価値観や考え方にはギャップがありますからね。「“妻の地雷”を踏まない本」のレビューを見ていると、まだ結婚していない女性からの投稿で「こんな男がいるわけがない」と書かれていました。独身の女性からすると、「こんな男がこの世にいるなんて、信じられない」。

大木 でも実際はいる、と。

鶴田 そう。多くの男性は妻となる女性を見るときに、母親と比較して見てしまうところがあります。母親にとって自分は子どもですから、料理も洗濯も掃除もそのほかもろもろ、なんでもしてもらっていたわけですよね。全部やってくれるのが妻であり母であるというイメージを持っている。一方で女性からしたら共働きだし、妻である自分が母のようにすべてやるのは古いという考えを持っています。「男性も女性も同じように子育ても家事もするのが今のスタンダード」だと。男性は何十年前の考えのままで、女性は今の考え方。こうして大きなギャップが生まれるわけです。夫婦の役割のとらえ方にギャップができているから、結果として地雷を踏んだり、ケンカになったりする。ただ、それは結婚して実際に子育てをしてみ ないと見えない部分なんですよね。そこからあらかじめ言えるのは、育児や家事に積極的な男性は地雷をほとんど踏まないということですね。

大木 妻に母を見てしまう。男性からしたら悪気はないですよね。そこが問題なんですけど。

鶴田 そうなんですよね。


「ほっといてよ!」と言われて
ほっておくと地雷になる

大木 母親がなんでもやってくれたという環境で育ってきたから、妻の地雷は想像の範囲外。これが男性側の認識ですよね。

鶴田 そのとおりです。あとは子どもができてからお互いのギャップが目に見えてくるという夫婦は多いですね。逆に子どもがいない夫婦というのはなかなか地雷を踏みにくいですし、踏んだとしてそこまで大きな問題にならない。夫婦の役割というよりは、母、父としての役割が地雷につながりやすいんだと思います。

大木 この人は父親としてふさわしくない。その時点で地雷を踏んでいる。

鶴田 そうです。夫としてはまぁまぁと思っていても、父親としてみると期待値はどーんと一気に上がってしまうんです。

大木 精神年齢も男性のほうが若干幼いですからね。男女はそもそも別の生き物だということが大前提。それに気付くだけで大きく変わってきますよね。あとはお互いの期待値を下げて相手を見るということでしょうか。

鶴田 一般的に私たちがなにかを期待して満たされないと不快な感情が生まれますよね。ビジネスにおいても顧客の満足度を得るには期待以上の満足度を与えるのが成功の鍵なわけで。男女の関係も同じで、相手のニーズ、悩み、期待に応えられるとより満足度があがり、より関係が深まります。ただ、ニーズを見誤ってしまうとまったく的外れなことになり、うまくいかなくなってしまう。

大木 妻の発言をそのまま受け取るんじゃなくて、翻訳することも大切ですよね。「ほっといてよ」と言われて本当にほっといたら怒られるわけですから(笑)。

鶴田 そうなんです。そしてアドバイスをしても嫌われます(笑)。そして男性は単純だから聞き流すんですよね。「うんうん、そうだね」「なるほど」って。だけどそれも地雷になりうるんですよ。例えば「なんか暑くない?」って聞かれて、「うん、そうだね」はNG。この言葉にはエアコンの温度を下げてっていう意味が含まれていますから。

大木 う~ん、大変だ(苦笑)。鶴田 「寒いね」って言っわれたときにはブランケットかなにかをかけてあげるとか。大木 男女の関係って本当に難しいですね……。

次回に続く
夫の「疲れた」というひと言が
地雷になるわけを心理学的に解説!

8 月に公開予定!

「“妻の地雷”を踏まない本」(ぴあ刊)
男と女はそもそも別の生き物―。それゆえ、世の男性は妻がなぜ怒るのか理解できないのでしょう。本書では『「めんどくさい」がなくなる本』がベストセラーとなった、行動心理コンサルタントの著者が、妻が怒ること=妻の地雷の具体例とその理由、さらに解決方法までをもわかりやすく解説し、さらに「あるある!」とうなずいてしまう4コママンガも楽しめます。男性はもちろん、女性の方にも「そうそう!」と共感しながら楽しんでいただくと、男性心理への理解が深まって夫へのイライラが減るかもしれません。

鶴田豊和(写真右)
行動心理コンサルタント。マイクロソフトの人事担当として数千人を面接。さまざまなキャリアに精通、その後独立し、一般社団法人 本質力開発協会 代表理事。行動心理学のメソッドに基づき、天職や夢の実現をサポート、また夫婦関係向上のコンサルティングも行っている。妻とは20年以上伴侶として暮らしている。また、3人の子ども(9歳、4歳、2歳)の父でもある。

大木淳夫(写真左)
1965 年東京生まれ。ぴあ(株)メディア・プロデュース事業局チーフプロデューサー。日本初のプロによる実名評価本「東京最高のレストラン」の創刊からの編集長。小山薫堂、堀江貴文、山脇りこほか食を中心としたヒット書籍を出版。食べ歩きの近況は、Retty「 TOPUSER」、HUFFPOST、「テリヤキ」、「全国お取り寄せ手帳」ほかweb 連載でも!